【論点整理】育成すべき資質・能力 「3つの柱」

文部科学省では各教科等において,

「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」を受け、その基本的方向性に関する論点整理を踏まえ、学習指導要領全体が目指す姿を念頭に置きつつ、
各学校段階又は各教科・科目等の改訂の方向性について専門的に検討するため

ワーキンググループ資料「学校段階等別部会及び教科等別ワーキンググループ等の 設置について」より

以上の理由により,それぞれのワーキンググループを設置してその会議の資料を公開しています。日々更新されているので,一通り目を通したいところですが,全教科等となるとあまりに資料が多いので,視点を絞って見ることをお勧めします。難しい話も多いですが…。
リンクはこちらから辿ると良いと思います。

さて,それぞれの教科等の資料を見ていきましたところ,現場の教員としてまず気になるのは,評価の観点についてです。

まずこの図を見てください。

論点整理 資料1p26 学習指導要領改訂の視点 3つの柱

 

 

 

 

 

この図の中にある

① 何を知っているか 何ができるか

② 知っていること・できることをどう使うか

③ どのように社会・世界と関わり,より良い人生を送るか

これが今後の視点の柱となっていくと考えられます。従来の4つから3つになっていますね。

具体的に従来の評価と比較するならば,

①は,これまでの「知識」と「技能」の2つの観点が統合したもの。
②は,各教科等の「考え方」に関する観点。
そして③は,関心・意欲・態度をベースにしたものと言えそうです。

もちろん,ただ分け方が変わったというものではなく,そのベースには「生きる力」や「言語活動」が注目されたとき同様,今回は「21世紀型学力」を視点にして設定されるということは間違いないでしょう。

ただしこの部分は,建前的な話であり,私たち教員が授業するにあたっては「転換」というよりは「移行」という感じの,緩やかな変化を求められるというところだと思います。いきなり「評価規準を変えろ!」というような話にはならないでしょう。(一部の先進的な取り組みをしたい校長がいる学校では,あり得る話ですが…文科省の答申が出るまではやめた方が良いでしょうね。)

それではこれらを踏まえて,私たちの授業(AL)の評価はどうあるべきかを,次の記事で話題にしたいと思います。


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