【深い学び】校内研究における授業作りを考える

校内研究シーズン真っ盛りですね。いくつかの学校に呼ばれて,一緒に授業作りをする機会が何度かあって,いろいろ考えさせられることがあったので,少しずつ書いてみようと思います。

「今日の学びは『深い』かなぁ」

研究授業の事後研などで,最近聞く言葉です。「深い学び」についてはこちらの記事で書いていますが,特別な学びのことをさしているのではないと考えています。むしろとっても標準的な,「目標」そのものが「深い学び」である言うのが私の主張です。

そう考えると,上の発言はやっぱりヘンです。「深い」とは教科の専門的なマニアック度を追ったものではありません。

この言葉が出てきた経緯は,AL=「主体的・対話的な学び」の頃に,活動ありきの授業が増えたことを受けて,「いやいや授業の目標を達成して何ぼでしょ」「さらに言うなら未来を拓く『資質・能力』もつけてもらいたいなぁ」という文脈があったはずです。これらの授業を評するならば,いわゆる「浅い学び」。そうではない(上記の願いを達成する)授業をしてほしいということから出てきたのが「深い学び」であるといえるように思います。

【ちょっと余談】実はこちらの記事で,この本は厳密な意味で「深い学び」の本ではないかも・・・ということを書いていました。ですが,ALの経緯を考えると,本の中の記述,「浅い」に対しての「深い」という捉えは,的を射ているなと感じています。

「資質・能力」は新学習指導要領で教科の目標に含まれるものとなったので,目標の達成=資質・能力の育成となりました。そして,「深い学び」は各教科等の目標の達成のために行われていると考えれば,「深さ」とは何かという不毛な追究は無くなっていくように思うのですが・・・。


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