「深い学び」を目指す意味(H30.2.28現在)

これまで「主体的・対話的で深い学び」について示してきた内容は,実際には優れた実践の中で生まれている「学び」でもあります。そのため,「何(What)が新しい取組なのか」「何をすれば(How)深い学びになるのか」といった,印象をもたれる方もいるかもしれません。

しかし目指すべきなのは,「深い学び」が,ある一部の知識や経験が豊かな教師によって生み出されるのではなく,どの教師も具現化された授業や手立てをヒントに,日々の授業の中で子供の「深い学び」を保障することです。

そして,そうすることにより「深い学び」を個人のパフォーマンスとして生み出すのではなく,組織的で計画的に積み上げていくことができるのではないかと考えています。

これは,今後充実が求められる「カリキュラム・マネジメント」の面からも決して欠くことのできない視点です。「創意工夫を生かした特色ある教育活動」というハード面の充実と合わせて,ソフト面にあたる私たち教師が,一つ一つの授業をアクティブ・ラーニングの視点で授業改善を行い,子供たちにとって「深い学び」が実現されるような授業を,誰でも行っていくことが重要であると考えます。

私たち教師は今こそ,方法論ではなく「なぜ(Why)ALなのか」という視点をもち,一人一人が思考し,行動し続けるアクティブ・ラーナー(Active Learner)である必要があると言えるでしょう。