“最近”のGIGAスクール実施に向けた課題②

GIGAスクール構想の実現に向けた課題、ということでよく挙げられる課題を見ていると、
「う~ん」と唸ってしまう、困ってしまうものが多いなぁというのが実感です。
(本当はちょっと怒ってしまっています)


(7) 教育困難校では意味が無い

逆です。できることを探して、意味を見つけるんです。

昨年5月頃の、「貧困家庭でWi-Fi対応がでいないから全家庭でやらない」から、変わってないなぁという印象です。
「やらないリスク」を背負って、結果的に一番の被害者になるのは、その学校に通う子供なのですが…。

この発言の要旨はどれなのでしょうか。
「うちではできない、だから全体もやらないで」なのか、
「うちはこんなに大変な学校なのに、なんで配慮してくれないの?」なのか、
「とにかく私はやりたくない」なのか。

発想を変え、「一般的な方法でやるのはうちは難しいから、独自の導入方法で目的の達成を目指す必要がある」と言える学校・教員でありたいし、あってほしいと思います。

別な方向から言えば、「生徒指導、もっと頑張ろうよ」という話。
自分の実体験から考えても、教育困難校でもできることが必ずあります。
それを見つけるパワーが残ってない、という悲惨な状態の学校もあるかもしれませんが、このようなネガティブ発言をしても、子供の学ぶ機会がなくなるだけです。


(8) 利用制限の程度の基準がほしい

前提として、どの学校にも当てはまる基準はありません。
先行実践から、共通点や相違点を分析的に調べ、自分の学校に合う基準を考えることが大切です。

セキュリティポリシー等は他人事にしておくと、実質性・実効性が失われます。
その労力が惜しいなら、「なぜ利用制限が必要か」を交流するところから始めましょう。
自分事(主体的)になっていなければ、いくら情報があっても解決(深い学び)には結びつきません。


(9) 有効なソフトがわからない

まず自分が、「子供のために、どんなソフトが必要か」を理解していますか?
「これをやれば大丈夫」なモノを求めているだけではありませんか?

「子供がこんな学びの姿になるような、ソフトが欲しい」まで考えていれば、有効な資料は自ずと見つかります。
これとか、
これとか。

どんな教育活動も、「何をするか(コンテンツ)」が先にあるのではなく、
「なぜするか(根拠)」、次に「そのためにどのようにするか(方法)」がないと、子供の姿に結び付きません。
教師の文脈ではなく、子供の文脈で有効なソフトを探しましょう。


(10)持ち帰りの可・不可の判断基準 は次回で。


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