資質・能力 3つの柱(平成27年8月 論点整理より)

以前の記事で,これからの時代を生き抜くための資質・能力を育むためには,現行の学習指導要領では不十分である,といった内容が論点整理(平成26年3月)で語られていたことを記事にしました。

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「アクティブ・ラーニング」の認知度(覚書)

私自身は現役の小学校教諭(前任は中学校)なのですが,少し特殊な事情があって
機会があって,様々な地域の先生方の話を聞くことができます。 “「アクティブ・ラーニング」の認知度(覚書)” の続きを読む

グループ活動の時に教師がするべきことは何か

とっさに思い浮かぶのは

① 指導・支援による活動の促し
② 評価による動機付け

でしょうか。ALの授業では,よくおこなわれる「グループ活動」ですが,その時の教師の立ち位置について,今回は話題にしたいと思います。 “グループ活動の時に教師がするべきことは何か” の続きを読む

1.何のためにALを研究するかを理解・周知する

多くの場合,研究テーマを探しているうちに中教審の諮問にたどり着いて,「『生きる力』『言語活動』ときて,今度のキーワードは『アクティブ・ラーニング』だな。」とキーワードありきで研究テーマをきめるのが一般的なのではないでしょうか。もちろん,子供の実態や過去のそれぞれの学校の研究を踏まえてということはあるでしょうが,ある意味旗印となるようなものが必要です。しかし,それの意味を理解することなく実践を行っては意味がありませんし,やるからには子供の成長に結びつくような研究を行いたいものです。 “1.何のためにALを研究するかを理解・周知する” の続きを読む

これからの問題解決は「ポリア」に帰る?

この本はとてもおもしろいです。とても1944年に書かれたものとは思えない内容です。古い内容の本ではありながら,それを踏まえて読むととてもポップで,ワクワクするような本です。

「もしも学生がさほど有能でない場合には,教師は学生に1人で仕事をしているかのように思わせるべきである。」

「問題の答えを見つけようと言うときには・・・第1に問題を理解し・・・第2に計画を立てる・・・第3に計画を実行し・・・第4に振り返って・・・。」

などなど,今,授業の基本形となっている問題解決的な学びについての王道が示されていると言っても過言ではないと思います。

特に,

「理解しない問題に答えるというのはばからしいことである。」

については,問題(課題)把握の重要性について語る内容であり,ALを行う上でも協同的に学ぶ価値の一つとして位置付けられることです。

ALについて,今後の「算数・数学科」のキーワードに「創造」と「問題解決」があって,「問題解決はポリアに帰る」とおっしゃっている人もいるようです。そこまで肩肘張らずに,「昔と比較すると面白いなぁ」くらいの感覚で読める良書ですよ。

子供を主体的にするには 子供の気持ちがわかることが大切

内容紹介(amazonより)

「あの子がなぜ?」「子どもが考えていることがわからない」。そんな悩みを解決する、簡単だけど強力な“見取り”に関する三つのノウハウ。気になるあの子から、集団の見取りまで。『学び合い』を活用した名人レベルの見取りの極意を、会話形式をまじえてまとめました。


「社会科の資料(グラフ)の読み取りができないのは,算数の学習が十分じゃないから・・・」と算数の習熟に時間をかけすぎてはいませんか?
グラフの知識を使うためには,算数の時間に「どんな場面でグラフを使えるか」や「グラフを使うよさ」について十分体験しておくことが重要です。そして社会の時間で「グラフが出てきたら,算数の知識を使う」というタグを付けてやる学習も有効です。これらができていないと,「グラフの知識はあるのに,それを使う場面かの判断ができない」子供を量産し,教師は「グラフは読めるはずなのに,どうしてグラフの問題ができないんだろう」という迷路に迷い込むことになります。

個人的には学び合い場面に俯瞰して,子供に直接指導をあまりしないスタイルにはまだ懐疑的なので,諸手を挙げて賛成とはならないのですが,「学び合い」シリーズの本はアクティブ・ラーニングの学びに通じる部分が多く,よく読んでいます。

「論点整理」に見る「資質・能力」の位置づけ

ここでいう「論点整理」は,文科省に設置された「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会」より,平成26年3月に取りまとめられたものです。 “「論点整理」に見る「資質・能力」の位置づけ” の続きを読む