「個別最適な学び」と「協働的な学び」について,現時点の要点整理と今後の予想

・基本は,新学習指導要領。よって,未来の社会の創り手(すべての子供)に必要な資質・能力の育成のための学び。

・GIGAスクール構想との共有キーワードは,「(ICTを用いた)誰一人取り残さない教育」。

・「個別最適化された学習」から「個別最適な学び」へ変わった背景は,学びの主体が子供である(新学習指導要領の内容に合わせた)ことと,学びの対象の変容(予測不能な課題)への個別のアプローチ(個性化)を認める現れ。

・「指導の個別化」と「学習の個性化」は,今後はあまり語られなくなりそう。(例:ALの時の「協同」「協働」「協調」の違いの追究)

 →根拠は、分かりづらさと理解する価値の低さ。特に「指導の個別化」は,分かりづらい。また,「学習の個性化」との線引きが難しいので,あっという間に引っ込めそう。

・「協働的な学び」は,「対話的な学び」との比較の視点から,「主体的・対話的で深い学び」との関連が説明される場面がありそう。(溝上先生資料のp8.9・協働的な学びから対話的な学びへのシフト

・今後は,「『個別最適な学び』は,『個に応じた指導』と違いはない。」という触れ込みが増える。(上記を踏まえる必要がある点で厳密には違う。ALの「今までの指導と変わりません」の時と似ている。)

・「持続可能な社会の創り手」の表現はあるものの,ESDとの関連は先行実践校のみで,SDGsはまだまだ進まない。