これからの問題解決は「ポリア」に帰る?

この本はとてもおもしろいです。とても1944年に書かれたものとは思えない内容です。古い内容の本ではありながら,それを踏まえて読むととてもポップで,ワクワクするような本です。

「もしも学生がさほど有能でない場合には,教師は学生に1人で仕事をしているかのように思わせるべきである。」

「問題の答えを見つけようと言うときには・・・第1に問題を理解し・・・第2に計画を立てる・・・第3に計画を実行し・・・第4に振り返って・・・。」

などなど,今,授業の基本形となっている問題解決的な学びについての王道が示されていると言っても過言ではないと思います。

特に,

「理解しない問題に答えるというのはばからしいことである。」

については,問題(課題)把握の重要性について語る内容であり,ALを行う上でも協同的に学ぶ価値の一つとして位置付けられることです。

ALについて,今後の「算数・数学科」のキーワードに「創造」と「問題解決」があって,「問題解決はポリアに帰る」とおっしゃっている人もいるようです。そこまで肩肘張らずに,「昔と比較すると面白いなぁ」くらいの感覚で読める良書ですよ。


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