【H28.12.21答申】(いわゆる「クリティカル・シンキング」)

H28.12.21に中教審から出た答申を読んでいたところ,「教化等を超えた全ての学習の基盤として育まれ活用される資質・能力」について書かれているP35に

物事を多面的・多角的に吟味し見定めていく力(いわゆる「クリティカル・シンキング」)

という表記を見つけました。これは,

…「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもちろんのこと,「どのように学ぶか」という,学びの質や深まりを重視することが必要であり,課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)…

 

初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)

の時と同じパターンですね。「『クリティカル・シンキング』を公式認定はしないけど,そういったことを指して言ってるよ」というパターン。(いわゆる「デジタル教科書」)と一緒ですね。

以前書いてた,「多くの先生方が何となく受け入れられない「批判的思考」という言葉」というエントリーでも書きましたが,やっぱりなんとなくよく思われてないようです。「批判」。
「反対語は無批判だ」と言えばイメージがつきやすいと思うのですが,アクティブ・ラーニング同様,カタカナのインパクトをとったということでしょうか。

クリティカル・シンキングの内容は前の記事を読んでいただくとして,情報活用能力や問題発見・解決能力などと並んで,その重要性が語られているというのは,今後もしかしたら注目を浴びる視点なのかもしれません。


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