ルーブリックとは何か

ALの研究が始まると,当然「目指す子供像」(最近やっと漢字表現が一般的になりつつありますね)というのが設定されるはずです。つまり,「どんな姿を見られれば,ALによる研究が進んだと言えるか」という基準になるものです。

授業の評価は一般的に,本時の目標が達成されたか(教科等の目標)でされます。ALによる授業を行う場合は,これと同じように「ねらった資質能力のために,学習活動でどんな姿が見られたか」という評価(*)が必要になります。


(*)
よく勘違いされるのが,「子供が活動的であったか」や,「ALの活動はスムーズに進んでいたか」など,ALの評価のための評価になってしまうケースです。本時の学習の手段として機能していたかの評価にならない場合があり,これはAL型授業の評価とは言えません。


 

さて,その「どんな姿が見られたか」の基準となるのが,「ルーブリック」です。ルーブリック自体は,別にALのためにある言葉ではなく,現場では一般的に「評価基準」と言われるものと同じと考えて問題ありません。規準をA・B・C・D等の4段階程度に分けていることも同じです。具体的には,


例 学習活動「説明すること」
A 批判的に課題の内容に含まれていることを考えて,根拠をもって表現できる。
B 課題の内容にそって,図や表を使いながら,その問題の答えを基に表現できる。
C 問題の答えをもとに,自分の考え(正誤を問わず)を表現できる。
D 表現することができない。


などがあります。今回設定した例は,あくまで一つの例であり,学校や児童の実態に合わせて調整する必要があります。

 

 


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