「さがみはらGIGAスクールハンドブック」
プログラミング教育の時にも大変お世話になりました。さがみはら教育委員会発行、さがみはら市教育センター編集のハンドブックです。
GIGAスクール構想の目的、実践事例、情報活用能力の育成、ルールの作成、GoogleClassroomの使い方まで、間違いなく現場における現状最強資料です。
校内研修や講座作成では鉄板のネタが盛りだくさん。とりあえず印刷して、校内で回覧しておきましょう。
校内研究で役立つ情報満載!「令和の日本型学校教育」で知りたいことはココでわかる。(旧タイトル:できる!小学校・中学校でアクティブ・ラーニング)
目的 資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現する
手段(方法) (1) 1人1台端末
(2) 高速大容量の通信ネットワーク の2つを一体的に整備する
対象 多様な子供たち
内容 公正に個別最適化されたもの
スローガン これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す
ソース:文部科学省「GIGAスクール構想の実現へ」
「GIGAスクール構想」ここだけポイント!
①目的の再確認(「手段(1)の達成」が目的化していないか)
②手段(2)は学校の先生がなんとかできる話ではない
③×「個別最適化された学び」○「個別最適な学び」
おまけ 「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All」の略。訳すと「全ての人にグローバルで革新的な入口を」で、Allが「全ての子供」を指しているのがポイント。
田村先生の最新刊「深い学び」
田村先生ご自身も,総合教育技術の5月号で
「移行期間に行うべき最優先事項は理念を理解すること」
とお話されています。
「今のままではまずい」と「今までと変わらない」が都合よく解釈(?)され,結局何も変われていない学校が多い中,この本からどんなことが学び取れるかを書いていこうと思います。 “【深い学び】「深い学び」① 駆動する知識ってどんなの?” の続きを読む
ちょっと前にこの本(「資質・能力」と学びのメカニズム:奈須正裕先生)を読んでいるうちに,
「学びの文脈」という表現があって,少し気になっていました。
そういえば,田村学先生も,「授業を磨く」で
そんな言葉を使っていたなぁと,思い出しつつ・・・。今回は,上の本「『資質・能力』と学びのメカニズム」のお話。 “【平成30年度校内研究】超オススメの一冊” の続きを読む
これまで「主体的・対話的で深い学び」について示してきた内容は,実際には優れた実践の中で生まれている「学び」でもあります。そのため,「何(What)が新しい取組なのか」「何をすれば(How)深い学びになるのか」といった,印象をもたれる方もいるかもしれません。
しかし目指すべきなのは,「深い学び」が,ある一部の知識や経験が豊かな教師によって生み出されるのではなく,どの教師も具現化された授業や手立てをヒントに,日々の授業の中で子供の「深い学び」を保障することです。
そして,そうすることにより「深い学び」を個人のパフォーマンスとして生み出すのではなく,組織的で計画的に積み上げていくことができるのではないかと考えています。
これは,今後充実が求められる「カリキュラム・マネジメント」の面からも決して欠くことのできない視点です。「創意工夫を生かした特色ある教育活動」というハード面の充実と合わせて,ソフト面にあたる私たち教師が,一つ一つの授業をアクティブ・ラーニングの視点で授業改善を行い,子供たちにとって「深い学び」が実現されるような授業を,誰でも行っていくことが重要であると考えます。
私たち教師は今こそ,方法論ではなく「なぜ(Why)ALなのか」という視点をもち,一人一人が思考し,行動し続けるアクティブ・ラーナー(Active Learner)である必要があると言えるでしょう。
これまでの記事で,資質・能力の育成は,単元・題材レベルでということを書いてきましたが,実際の授業作りでは,どうしたって単位授業レベルの指導案での勝負になりがちです。特に,算数・数学や道徳は「1時間勝負」の文化が根強く残っていて,「本時の目標の達成」がとても大事にされますよね。 “【数学・道徳必見】単元・題材で資質・能力を育む” の続きを読む
最近いろいろな小学校の授業作りに参加させていただいて,指導案の作り方のノウハウがずいぶんバラバラ(マチマチ)だなあという印象を持ちました。基本軸があると,話し合いもしやすいと思ったので,ごく簡単な手順を作ってみました。
校内研究シーズン真っ盛りですね。いくつかの学校に呼ばれて,一緒に授業作りをする機会が何度かあって,いろいろ考えさせられることがあったので,少しずつ書いてみようと思います。 “【深い学び】校内研究における授業作りを考える” の続きを読む
いきなり定期購読者が増えたので若干ビックリしています。そのくせ8月は記事を書かなかったので,そろそろ書いておきたいことを書こうと思います。
6月の文部科学省で行われた新教育課程説明会から2ヶ月と少し経ちました。私自身いろいろな人が,いろいろな事を言っている情報を聞いて,ある程度整理したほうがいいかな・・・という感じを受けたので,印象や感想を踏まえて書きます。 “【深い学び】「深い学び」と「主体的・対話的な学び」の関係” の続きを読む
新学習指導要領においても,「合科的な指導」というのが大事にされています。似たワードでは「関連的な指導」というのもありますが,この言葉たちは「失敗しやすさ」の点でALと同じにおいがします。 “【AL失敗事例】「合科的な指導」の落とし穴” の続きを読む