記事一覧

校内研究で「アクティブ・ラーニング」をやるなら最初に読むべき本

内容説明

今後は教育課程の改訂と共に、アクティブ・ラーニングを通した授業を行っていくことが求められることは間違いないでしょう。本書では、文部科学省調査官(当時)である田村学先生(現:視学官)が、アクティブ・ラーニングを通した授業を目指していく中で、教師はどのようなビジョンをもち、そしてどのように授業を磨いていけばよいかについて、「探究・協同」「21世紀型学力」「イメージ力」「課題設定」「思考ツール」をテーマに具体的に紹介しています。21世紀の教師像、授業スタイルを考えるうえで必読となる一冊です。

先生が視学官になられたということが,今後の日本の教育が「総合的な学習の時間」や「生活科」の目指すところをさらに推し進めるということの表れだと,私は感じています。

この本の中では,上記の内容を実践の例を挙げながら紹介しています。総合的な学習の時間などでは,即実践可能なレベルでの具体的な紹介ですので,とても参考になりますよ。

補足

田村先生には何度かお会いして,いろいろな話を伺う機会がありました。特に初等教育におけるアクティブラーニングの重要性については,様々な実践を例に挙げながら,大いに語っていただきました。田村先生は,授業観察後にその授業の写真を使ったスライドをその場で作成し,助言するというスタイルをされていますが,最近は同じように助言されている方をよく見かけます。とってもわかりやすくて,素敵な方法だなと思いました。

大学でのアクティブラーニングから学ぼう

大学生の学びを育む学習環境のデザイン―新しいパラダイムが拓くアクティブ・ラーニングへの挑戦
目 次
はじめに
第1部 高等教育における学習環境を考える(理論編)
第2部 演習において学生の能動的な学びを育む
学習環境のデザイン(実践編)
第3部 多人数講義において学生の能動的な学びを育む
学習環境のデザイン(実践編)
第4部 ICTを活用した学生の能動的な学びを育む
学習環境のデザイン(実践編)
第5部 社会と連携した学生の能動的な学びを育む
学習環境のデザイン(実践編)

 

アクティブラーニングを主軸とした大学生の能動的な学びを育むための学習環境のデザインを構築するための入門書といえます。大学にアクティブラーニングが導入されたとき,ベースになった理論や環境づくり,そして実践についても紹介されています。

具体的には、アクティブ・ラーニングの背景、理念、具体的な手法、学習支援、評価方法について述べられていて、実践編では演習、多人数講義、ICTの活用、社会連携の視点から授業実践を紹介しています。

評価についての実践が,とてもおもしろいです。小学校や中学校でなじむかどうかは別にして,大学の半年間で評価するスタイルは,いわゆる行動評定と似ていますよね。もしかしたら資質・能力の効果的な評価の在り方は,そのあたりにコツがあるのかもしれません。

多くの先生方が何となく受け入れられない「批判的思考」という言葉

sisitunouryokuよく見かける,国立教育政策研究所の「21世紀型能力」の図にも出てくる「批判的思考」(クリティカル・シンキングとも言います)。どうやらこの言葉はとても誤解を受けやすい言葉のようなので,少しだけ解説しておこうと思います。 “多くの先生方が何となく受け入れられない「批判的思考」という言葉” の続きを読む

アクティブ・ラーニングは手段であり,目的ではない

情報通信技術が発達し、変化の激しい現代社会を生き抜くためには、批判的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力のような21世紀型スキルが求められています。 “アクティブ・ラーニングは手段であり,目的ではない” の続きを読む

(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)という言い回しに見る中央教育審議会の意図

前の記事で,

(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)という表し方は「これまでの文部科学省の伝え方から推測するに,これは「先行研究の『アクティブラーニング』とは違うものだけど,その類の…」というメッセージと取れます。」

前の記事:「アクティブ・ラーニングとアクティブラーニング

という紹介をしました。今回はこの表記についてお話しします。 “(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)という言い回しに見る中央教育審議会の意図” の続きを読む

なぜ初等・中等教育でアクティブ・ラーニングが推奨されているのか

前の記事で「初等・中等教育でアクティブラーニングを推進されるようになった背景」について簡単に説明しました。

前の記事:「アクティブ・ラーニングとアクティブラーニング

では「どうしてそうなったか」という話を今回はしようと思います。 “なぜ初等・中等教育でアクティブ・ラーニングが推奨されているのか” の続きを読む

アクティブ・ラーニングとアクティブラーニング

結論を先に言うと,校内研究レベルでは「アクティブ・ラーニング」と「・」をつけるのが良いです。「・」がなくても音声的には同じものですが,この言葉は使い分けておいた方が無難であるというお話をしようと思います。 “アクティブ・ラーニングとアクティブラーニング” の続きを読む